AION2 NCが韓国マイクロソフトと協力強化|グローバル版はAzure活用で10月5日へ

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NCSOFT(以下NC)は2026年9月15日、韓国マイクロソフトと『AION2』のグローバルサービスの成功に向けた戦略的協力を強化すると発表しました。Microsoft Azureを基盤に、グローバル版の開始準備と安定運営のため技術・運営・マーケティングの全領域で協力するという体制面の発表です。

10月5日の正式サービス開始を前に、大規模な同時接続と地域ごとのトラフィック変動に備えます。プレスリリースは韓国語のみで、英語版と日本語版は出ていません。

発表の内容

両社は9月14日に京畿道城南市パンギョのNC R&Dセンターで会合し、それぞれの技術力を生かした協業案を話し合いました。NCからはペク・スンウク最高事業責任者(CBO・副社長)、韓国マイクロソフトからはチョ・ウォンウ代表取締役ら経営陣が出席しています。

NCは10月5日のグローバル正式サービス(→10月5日に確定した経緯)に備えて、世界に構築されたAzureのグローバルインフラを活用する計画です。グローバル同時リリースの性質上見込まれる大規模な同時接続と地域別のトラフィック変動に、安定して対応するためだと説明しています。

マイクロソフト側はグローバルの技術組織と韓国の専任チームを同時に動かし、開始前の性能検証からサービス開始後の迅速な障害対応までを支援します。

協業の範囲はマイクロソフトのグローバルゲーミング組織との共同マーケティングでプレイヤーとの接点を広げるなど、段階的に拡大する予定です。社内のIT環境でもNCはMicrosoft 365 E5を全社導入しており、従業員の生産性向上のためMicrosoft 365 Copilotの活用も検討していると発表に添えられています。

NCのCBOは「グローバルの運営力と技術の専門性を持つマイクロソフトは、NCの最も重要なグローバル挑戦を共にする中核パートナー」と述べ、Azureの選択は「単なるインフラの決定ではなく、マイクロソフトへの信頼に基づく戦略的な選択」だと説明しています。

韓国マイクロソフトの代表は「クラウドの力量とエンジニアリングの専門性でNCのサービス運営を支え、世界のプレイヤーに安定したゲーム体験を届けられるよう協力する」とコメントしています(いずれも仮訳)。

Azureとは

Azureはマイクロソフトが提供するクラウドサービスです。自社でサーバー機を買って設置する代わりに、マイクロソフトが世界各地に持つデータセンターのサーバーを必要な分だけ借りて使う仕組みで、AmazonのAWS、GoogleのGoogle Cloudと並ぶ大手の一つです。

ゲーム運営での利点は、まず開始直後にプレイヤーが殺到したときにサーバーの台数を短時間で増やし、落ち着いたら減らせることです。地域ごとにデータセンターがあるため、各地域のプレイヤーに近い場所でサーバーを動かして遅延を抑えやすいという利点もあります。今回の発表で挙げられている、開始前の性能検証から開始後の障害対応までをマイクロソフト側の技術チームが支援するという協力の中身は、こうしたクラウド運用の勘所と重なるものです。

以前からの協力の延長

NCとマイクロソフトの協力は今回が初めてではありません。NCの公式ニュースルームは2025年11月14日、新作『CINDER CITY』でAzureのクラウドインフラとAzure OpenAIベースの最適化ソリューションを使い、NPCの行動モデリング・コンテンツ推薦・リアルタイムの負荷分散に生かす計画を公表しています。

その1週間ほど前の11月6日には、韓国マイクロソフトと同作の開発に向けた技術協力の覚書(MOU)を締結したと発表していました。今回の発表はこの流れをAION2のグローバル運営に広げたものです。

日本のプレイヤーにとっての意味

10月5日の正式サービス開始に向けて、グローバル版は9月17日から19日にLaunch Scale Test(LST)を行います(→LSTの詳細)。LSTは開始時の負荷に備えるテストで、今回の発表と同じく「開始直後に大量の接続をさばけるか」という関心に応えるものです。発表文そのものはLSTには触れていません。

サーバーの所在地や対象リージョン、データセンターの場所も発表には含まれていません。韓国版がいまどのインフラで動いているか、韓国版側に変更があるのかも触れられていないため、あくまでグローバル版の運営体制の話として読むのが正確です。プラットフォームや運営地域の詳細は対応プラットフォームと地域で扱っています。

日本語での告知は9月15日時点で日本公式サイト・お知らせ・公式Xのいずれにも出ていません。グローバル版の公式お知らせは、日本語が9月8日の森永製菓コラボ、英語が8月26日(太平洋時間)のLST案内を最後に更新されていません。開始前の準備は正式サービス前のチェックリストにまとめています。

更新履歴

  • 2026年9月15日: 初版

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